居酒屋たくや / 池田 卓矢さん / 令和3年8月創業 / 三原市幸崎町在住
諸先輩方に助けられオープン コロナ禍こそ
三原のお好み焼き文化引き継ぐ「3代目」
鉄板焼きや地魚海鮮まで多様にリーズナブルに
「居酒屋たくや」の事業内容は?
お昼はお好み焼きがメイン、夜は新鮮な地魚の海鮮料理から串焼き、鉄板焼き、揚げ物などバラエティ豊かなメニューをリーズナブルにお楽しみいただけます。お好み焼きは、そばを野菜と炒めてつくる三原ならではの「モダン焼き」。鉄板で焼く国産黒毛和牛のステーキは、一頭買いした生肉を私達で部位ごとに分けたお肉を使います。冷凍は最小限の1回だけだから極めて新鮮、かつ低価格でご提供でき、喜ばれています。希少なシャトーブリアンのボリュームにも驚かれると思いますよ。お酒のセレクトも、品質・プレミア性どちらも優先。常にアンテナを立てて探し回っています。
起業した動機は?
私の祖母が三原市内の幸崎でお好み焼き店を始め、両親が円一で同じくお好み焼き店を営業していたこともあり、自分も3代目として三原のお好み焼き文化を守りたい、という気持ちをずっと持ち続けていました。大手飲食店に勤めながら独立を考えていましたが、新型コロナで社会経済が不安定になったタイミングで「今しかない」と起業を決断しました。「苦しい時にお店を経営できたら、どんな時代でもお店を続けていけるはず」と確信していましたので。実際、まん延防止等重点措置発表直後にオープンしました。
起業するための準備は?
店舗を探す中で、場所、規模、お店のイメージにピッタリだった三原駅近くの元お好み焼き店に出会い、直感で契約を決めました。苦労したのは内装工事。厨房など店内のほとんどの設備を再利用する計画でした。ところが退職後「さあ準備」という時、故障で再利用できない設備が多いことが判明。工期が2カ月に膨らみ、予想以上に苦戦しました。仕入れ先は先輩からのご紹介や、両親が経営していたお店の取引先から。(株)まちづくり三原では店舗の販促についてアドバイスをもらった中でパソコンを独学し、メニュー表なども自作できました。開業挨拶の葉書を送った先輩のお店には、粗品を手に挨拶して回る中でオープンチラシの掲示など宣伝にご協力いただき、感謝しています。皆様のご支援で無事開店できました。
起業して良かったことは?
営業職の経験もあり、人と話すのは大好きでしたので、積極的にお客様に話しかけ、おもてなしの気持ちを常に重視して接客しています。先日は、九州からのお客様のリクエストに応えて、私が自ら地元の海で獲ってきたタコを刺身にしてお出ししたところ、大層喜ばれました。「料理もお酒もとてもおいしかった。また三原に来るから、絶対に私たちのことを忘れないで」とおっしゃってくださったことは、嬉しい出来事として強く印象に残っています。
起業を目指している人へ、メッセージを。
まず綿密で精度の高い事業計画書を作成することが大切です。次にその計画にもとづくスケジュール管理。私の経験から言えば、例えば改装工事なら、業者さんとの打ち合わせや現場の状況確認を含めて、しっかりと進捗状況を把握しながら、オープンに向けてもれなく準備していくべきだったと痛感しています。最後に、仕事のマインド。幸い私は経験を積まれた諸先輩方に恵まれ、たくさんのアイデアやアドバイスに助けていただきました。ご縁を大切に、心から楽しんで仕事をすること。困った時、必ず手を差し伸べてもらえますから。
居酒屋たくや
住所:三原市城町1丁目12-27 コモンドールビル3F
電話:0848-38-2810
営業時間:ランチ11:00~17:00 ディナー17:00~0:00
定休日:日曜日
HP:https://japanese-izakaya-restaurant-26495.business.site/